立派な仏像を彫る方は、たくさんおられます。
私だから彫れるものは何だろう? そう考えたとき、このお地蔵さんが出てきはりました。
女だから、母だから、彫れるもの。
どんな顔にしようとは考えずに、木にまかせていつも彫るようにしています。 一体一体お顔がちがうのは、行き先がみんなちがうから。
たぶん彫る前から行き先が決まっていて、その方に出逢った時に旅立っていく。
そんな風に感じています。