仏師としての修業時代、蓮台の仕事が大好きで、 蓮の花ばかり彫っていました。
花びらをはりつける蓮肉部分のカーブのつけ方、 花びらの段数、形、開き方で、まったく違う花になる そんな奥深い蓮華の世界に夢中でした。
でも、蓮台は仏さまの台座のパーツの1つ。 「これだけでひとつの作品に仕上げたい」 ずっと持ち続けていた思いを形にしたのがこの蓮華です。
目指しているのは仏さまの台座の蓮華と、 実際の蓮の花との、間の蓮華。
いつまでも飽きずに眺めていられる そんな花を咲かせていきたいです。